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プレスリリースファーマコジェノミクス研究基盤の強化を目的として、クローン病治療薬に関する共同研究を開始

ヒュービットジェノミクス株式会社(東京都千代田区、代表取締役社長:一圓剛)は、高添正和 先生(社会保険中央総合病院 内科部長)と「クローン病患者を対象とした治療薬の有効性予知遺伝子の検討」を目的とした共同研究を開始することになりました。 ヒュービットジェノミクスは、2000年4月の設立以降、医薬品開発研究に役立つ革新的な創薬戦略を提案することを目指して、協力医療機関等を通じ、インフォームドコンセント及び「ヒトゲノム・遺伝子解析研究に関する倫理指針」(2001年4月1日施行)※1に基づき提供された複数の特定疾患罹患者のDNAサンプルを対象に、個人間における1遺伝暗号(塩基)の違いであるSNP(Single Nucleotide Polymorphism、一塩基多型)※2の解析・研究解析事業を手掛けております。

炎症性腸疾患であるクローン病は、食生活の欧米化を背景に、近年になって10代後半から20代前半の若者に増加しています。長期にわたる下痢、腹痛、肛門部病変、下血、狭窄、穿孔、膿瘍、発熱などを主症状とし、経年的に進行する難治性の疾患です。最近、特定の物質が腸管内の炎症に関連することが明らかにされ、当該物質に対する抗体が医薬品として開発され、我が国でも既に承認され、治療に用いられております。

しかしながら、これらのクローン病治療薬は、投与した後に症状が再燃するまでの期間が短いもので4週間、長いものでは20週間に及ぶなど、症例により有効期間が大きく異なることも明らかになってきております。

このため、ヒュービットジェノミクスでは、高添正和先生と共同で、日本人のクローン病治療薬の有効性に関する遺伝的多型を解析し、クローン病治療において、適切かつ有効な治療法を選択するための診断的価値を有するSNPを同定することを目指して、研究を開始致します。

なお、SNPを用いてこれらの診断を実施することは、副作用が発生する可能性の少ない症例のみを選択し、投与するという「オーダーメイド医療」の実現に貢献するものです。また同時に、この抗体医薬品クローン病治療薬が高価なものであることから、医療経済上での効果も期待されています。

ヒュービットジェノミクスでは、薬剤の有効性に関する研究であるファーマコジェノミクス分野※3の重要性が国内でも認められつつあることを踏まえて、市販後調査もしくは臨床試験の段階にある医薬品を対象として、有効例/無効例の鑑別、副作用の発現の予知などを目的とするSNP解析研究の基盤を強化、充実していくことを計画しております。

※1 ヒトゲノム・遺伝子解析研究に関する倫理指針 遺伝子解析研究は究極の個人情報であるゲノムの解析を行うため、個人情報(プライバシー)の保護と、参加者への同意取得(インフォームドコンセント)が重要です。このため、遺伝子解析研究を行う上で遵守すべきガイドラインとして「ヒトゲノム・遺伝子解析研究に関する倫理指針」等が国によって定められています。当社は、ゲノム疫学研究を行う上で必須となっている法令及びガイドラインに則った、参加者への同意取得、個人情報の保護、検体と臨床情報の匿名化などを実現するため、臨床現場/健診現場で研究を実施するためのノウハウを蓄積しています。さらに、SNPの測定(タイピング)、タイピング結果と臨床情報/検診情報とを組み合わせた遺伝統計解析を手掛けています。

※2 SNP 人の遺伝子の99.9%は同じ配列になっていますが、様々な研究の結果、個人によりゲノム上の塩基配列に違いがあることが明らかになってきました。この違いを「遺伝子の多型(たけい)」と呼びます。遺伝子の多型にはいくつかのものがありますが、その中で注目されているのは、遺伝子上のたった1つの塩基が別の違う塩基に置き換わっているもので、「SNP(スニップ)」と呼ばれています。

※3 ファーマコジェノミクス ある同一の疾患の患者に対して、同一の医薬品を同量の投与を行ったとしても、その応答性には個人差があります。ある人には何ら反応がない場合でも、ある人では致死的となるような強い副作用に至る場合もあります。こうした医薬品(Pharma-)の体内での反応性に関して、ゲノム解析(genomics)により、解決策を見出そうとするアプローチはファーマコジェノミクス(Pharmacogenomics)と呼ばれています。米国では食品医薬局(FDA)が、ファーマコジェノミクス分野は未だ新しいものであり、検証方法が必ずしも確立されていないものの、政策としての方針と届け出に関するガイダンスの公表を行っています。

本件問い合わせ先
ヒュービットジェノミクス株式会社
取締役 古賀 敦朗 TEL:03-5148-3990

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