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事業内容 >コホートによる臨床試験受託トップ >企業の皆様へ >モデルケースのご紹介

 
有田コホートでの納豆の摂取による生活習慣病の検証
国立循環器病センターと有田町は、あづま食品様とともに、有田コホートでの介入試験を実施。
 
有田・舟形コホートでの乳製品摂取による免疫力増強効果の検証
大手食品メーカーの依頼にもとづき、有田・舟形の両コホートで食品介入試験を実施。
 
 
 
有田コホートでの納豆の摂取による生活習慣病の検証
  
国立循環器センター、有田町(旧西有田町)、あづま食品、NTTデータ、ヒュービットの協力体制のもと、有田コホートでの介入試験を実施(敬称略)。
 
背景
2002年から、国循、佐賀県有田町は、「生活習慣病予防法の開発に関する共同研究」事業を実施。
その一環として、食品を使った町民の生活習慣病の予防および改善を目指し、健康教室・運動指導だけでなく、食品による地域住民への介入を決定。
納豆を食材とした介入を決定。
課題
納豆はメタボリのどの指標(腹囲、血圧、脂質、血糖値)に影響を与えるのか。
納豆のどの成分に効果があるのか。
納豆摂取によって、自覚症状(QOL)の変化はあるのか。
 

 
試験は、血中コレステロール値を主評価項目として、4週間の2群オープン試験として行われた。

 

納豆摂取試験の試験デザイン

項目
内容
研究課題
納豆がヒトにおける臨床指標に与える影響 (効果確認予備試験)
研究の目的
メタボリックシンドロームの予防および症状緩和を実現する機能性食品の研究、ならびに、その成果を用いた健康指導法、予防法の開発
試験期間・概要
4週間の2群オープン試験
試験対象者
佐賀県有田町(旧西有田町)町民 52名
(男性14名、女性38名、平均年齢 65.0歳) (対照群、町民9名)
納豆摂取量
毎朝1パック (30g)
使用した納豆
あづま食品株式会社 『舌鼓』
主評価項目
血中総コレステロール値、血中HDLコレステロール値、血中LDLコレステロール値の10%以上の低下
副評価項目
BMI、W/H比、腹囲、体脂肪率、血圧(安静座位)、空腹時血糖値、HbA1c値、インスリン値、尿酸値、アディポネクチン値、NOx値の10%以上の低下
 

層別解析結果(1)
  基準値より高い群での中性脂肪、コレステロールの低下


納豆摂取前の総コレステロール値が高い群(≧220mg/dl)は、納豆摂取により、総コレステロール値が有意に低下する。(→一方で正常群には有意な変化はなし)
中性脂肪値が高い群(≧150mg/dl)についても同様の傾向が確認された。

 

層別解析結果(2)
  納豆摂取による便秘症状への効果を確認(QOLの改善)


 
結論:予備的試験の位置付けながら、その効果は大きいものとなった
「なんとなく語られていた」レベルの納豆効果だが、その科学的根拠を示唆することができた。
試験開始決定のニュース、結果に関するニュースともに、各紙・マスコミで大きく取り上げられた。
あづま食品の有田町での認知度がアップした。九州地区での「舌鼓」販売を望む声が多く聞かれた。


 
 
有田・舟形コホートでの乳製品摂取による免疫力増強効果の検証
  
本試験実施の狙いは、「免疫力増強効果のある「乳製品」の開発」及び、「免疫機能を評価するための新たなQOLアンケートの開発」であった。
 
背景
大手食品会社が、免疫力をUPさせる乳酸菌をスクリーニングし、新たな「乳製品」を開発。
当該メーカーは新「乳製品」でのトクホ申請の意思はなく、エビデンス取得によりマーケティング活動に活かしたいとの意向。
新「乳製品」摂取により免疫力の指標がどう動くかだけでなく、風邪などの自覚症状やQOLの改善効果の評価が重要であると考えていた。
課題
実施の狙い
・新「乳製品」の持つ免疫力賦活効果の評価
・免疫力を評価できるQOLアンケートの開発
試験デザイン上の課題
・比較対照群をどのように設定するべきか。
・免疫力を表す血液検査項目として何を選ぶべきか。
・試験期間中のモニターの「風邪」症状を、どのように確認し評価するのか。
 
食品会社から学術機関、町、ヒュービットの共同研究への評価委託という形で試験は行われた。
 

 
試験は、山形県舟形コホート及び、佐賀県有田コホートの2箇所で実施。

 

新「乳製品」摂取試験の試験デザイン

項目
内容
研究課題
新「乳製品」の免疫パラメーター改善に関わる保健効果の評価試験
研究の目的
・新「乳製品」の免疫力改善効果の検証
・新「乳製品」の風邪予防効果の検証
・新「乳製品」のQOL改善効果の検証
・免疫機能を評価できるQOLアンケートの開発
試験期間・概要
2005年3月〜6月(舟形町、8w×8wクロスオーバー)、2006年11月〜2007年2月(有田町、12w 2群並行群間比較)
試験対象者
・山形県舟形町 60歳以上の男女 60名
・佐賀県有田町 60歳以上の男女 101名
摂取量
・新「乳製品」群:1日1個(90g)
・牛乳群(比較対照群):1日100ml
試験食
新「乳製品」、対照食は牛乳
主評価項目
・免疫に関連する項目数種類
・ QOLアンケート:からだの状態に関わる数個の質問
 

試験結果(1)-1
  牛乳群・新「乳製品」群とともにNK細胞活性が有意に上昇した(有田町データ)

 

試験結果(1)-2
両群の間に有意な差は見られなかった。そこで、摂取前のNK細胞活性ごとの層別解析を行った。
両群ともに元々NK細胞活性の低い群の活性が上昇の傾向が見られた(有田町データ)

 

試験結果(2)
新「乳製品」は牛乳に比べ、風邪にかかるリスクが有意に低いことが分かった(有田町データ)。

更に、舟形町での試験結果と統合すると、「新乳製品群の風邪にかかるリスクは、牛乳群と比べると約2.5倍有意に低い(オッズ比0.39)」ことがわかった。

試験結果(3)
QOLスコアの上昇と、QOL-免疫指標の間に相関があることが分かった(有田町データ)。
・牛乳群、新「乳製品」群とともにQOLスコアが上昇する傾向が見られた。
・両群の試験後のQOLスコアを解析すると、新「乳製品」群の方が「目・喉・鼻」領域のスコアが有意に高かった。

・QOLの「目・喉・鼻」領域のスコアとNK細胞活性との間に、有意な正相関が見られた。

 
試験の効果
山形県、佐賀県という離れた地区での試験でも、ほぼ同様の結果が得られた。
・コホート試験の再現性&信頼性
新「乳製品」は商品化に向けて大きく前進した。
・町の知名度上昇。「開発者が見えること」ことで商品に対する安心感もUP。

舟形試験では途中脱落1名のみ。有田町試験でも途中脱落は2名のみ。
・コホート試験における町民のコンプライアンスは高い。
商品化後、さらに大きな規模で1〜2年単位の長期摂取試験(市販後調査)を行う予定。
 
その他、付加価値 産・民・学との関係 試験の質



 
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