事業内容

受託試験内容・主な実績

1.臨床試験受託業務

ヒュービットジェノミクスではコホートによる臨床評価試験業務を受託しています。健康人を対象とした試験は医療機関の使用が難しく、コストも高くなってしまいます。自然な状態の観察にはコホート研究が最適です。私たちは会社の設立以来、マーケティング施策・健康診断業務支援・エビデンス取得・事務局支援等の業務並びに日本各地でのコホート研究を通じ築き上げてきた豊富な実績と信頼関係のもと、他社とは一線を画した独自性のある進め方によって学術・ビジネス成果の達成に寄与してきました。

また、食品は医薬品と異なって様々な成分を含む故、仮に薬効成分を特定してもその効果を観察するためには医薬品と比べて多くの症例数が必要となります。私たちが行ってきたコホート研究ではこの必要な研究期間・実施対象人数を確保しながら、食品の摂取効果を自然な形で確認することが可能です。

「明治プロビオヨーグルトR-1」のインフルエンザ予防効果

山形県舟形町及び佐賀県有田町での高齢者を調査・観察対象とした比較試験の実施によって、プロビオヨーグルトR1のインフルエンザ予防効果を実証しました。プロビオヨーグルトR1摂取群では牛乳摂取群との比較で、インフルエンザの罹患リスクが牛乳1.00に対し、プロビオヨーグルトR1は0.39(群間比較P<0.019)と統計学的にも有意に感染率が低減することを確認しました。
Makino et al. Br. J. Nutr. 2010; 104: 998-1006

上記の結果を踏まえ、私たちは山形県舟形町と佐賀県有田町の幼稚園・小学校・中学校の全児童生徒を対象とする大規模集団調査を実施しました。2010年9月18日から2011年3月11日までの正月期間を除く通学日、彼らの学校給食の補助食品としてプロビオヨーグルトR1を摂取してもらい、インフルエンザ・風邪症候群の発症率をそれぞれ調査しました。調査の結果、児童生徒のインフルエンザ発症率は佐賀県・山形県の平均罹患率に比べてオッズ比0.21と低減することが確認されました。
この試験は当初、2010年9月18日から2011年3月31日を試験期間として予定していたものの、2011年3月11日に発生した東日本大震災の影響によってプロビオヨーグルトR1の提供を行えなくなったことから、当試験・調査の結果を「中間解析」として株式会社明治に報告しました。

フラバンジェノールの生活習慣病に対する効果

佐賀県有田町と国立循環器病センターと私たちは集団健康診断の結果をもとにした生活習慣病の予防法及び治療方法を開発するために、地域コホート研究を継続してきました。町民の皆様の御協力によって蓄積できた疫学データで、様々な機能性食品の効果判定試験を実施してきました。

本試験では二重盲検群間並行法により、メタボリックシンドロームまたはその予備軍の被験者男女に「フラバンジェノール®」120mg含有の錠剤を12週間連続で摂取してもらい、メタボリックシンドロームに対する効果を検討しました。
「フラバンジェノール®」群44名及びプラセボ群49名を解析した結果、「フラバンジェノール®」ではプラセボ群と比較して総コレステロール及び体脂肪率の有意な低下が認められ、「フラバンジェノール®」の継続的摂取によって脂質異常症や肥満に代表されるメタボリックシンドロームの改善に効果が得られることが示唆されました。

納豆が生活習慣病に与える影響に関する効果

佐賀県有田町・国立循環器病センター・株式会社NTTデータと私たちは、共同研究「納豆が生活習慣病に与える影響に関する効果確認研究」を実施しました。
本研究は2006年1月に開始して以降、61名もの方々の参加を得て実施しました。「血中総コレステロール値」「血中HDLコレステロール値」「血中LDLコレステロール値」の10%以上の低下を主評価項目とし、「BMI(ボディーマスインデックス)」「ウエスト・ヒップ比」「腹囲」「体脂肪率」「血圧(安静座位)」「空腹時血糖値」「HbAlc値」「インスリン値」「尿酸値」「アディポネクチン値」「NOx値」の10%以上の低下を副次評価項目としました。
納豆摂取群と非摂取群ともにいずれの項目においても、試験前と試験後で統計的に有意な改善は認められませんでした。しかし、部分解析(サブグループ解析)の結果から、納豆摂取群におけるコレステロール値の高い人や中性脂肪の高い人については、それぞれの臨床検査値の有意な改善が認められました。
https://www. Nttdata.com/jp/ja/news/release/2006/042700

キューサイケール粉末の摂取による血圧の低下に関する効果

2014年、九州大学大学院とキューサイ株式会社と私たちは、探索的研究として「ケール粉末の摂取が高めの血圧を低下させるかどうか」について検証することを目的とする臨床試験において、血圧・血糖値・脂質代謝に対するケール粉末の効果を確認しました。
その結果、血圧高めの方がケール粉末を1日14g継続的に摂取することで、プラセボを摂取した方と比較して収縮期血圧及び拡張期血圧が低下することも明らかになりました。

  • 第37回日本高血圧学会総会
  • 「メタボリックシンドロームに対するキューサイケール青汁」
  • 会場:パシフィコ横浜・発表日:2014年11月18日




2.AIホスピタル事業

国立研究開発法人 医薬基盤・健康・栄養研究所より受託した「AIホスピタルによる高度診断・治療システム事業」(SIP)は「科学技術イノベーション実現」を創設目的に内閣府総合科学技術・イノベーション会議が司令塔機能を発揮する国家プロジェクトであり、府省の枠や旧来の分野を超えてマネジメントされています(PD 中村祐輔)。

1) AIホスピタル構想の出口戦略

AIホスピタルとは、
・AIホスピタルパッケージの実用化と病院・かかりつけ医への展開(社会実装)
・AI医療機器の製造販売承認/認証の取得
・「患者との対話」と「医療現場の負担軽減」を両立するAIシステムの実装化
・AI技術を応用した超精密検査システムの医療現場での実装化
を目指したプロジェクトです。

2) 所属チームについて

当社は本プロジェクトのサブテーマAチームに所属して、
・セキュリティの高い医療情報データベースの構築とそれらを利用した有用情報の抽出、解析技術等の開発
・AIを用いた診療時記録の自動文書化、インフォームドコンセント時のAIによる双方向のコミュニケーションシステムの開発
の二つの技術の基本となる「AIが処理可能な医療用語集」をAIホスピタル参画機関・連携機関と連携して構築しています。医療用語集は患者様と医療関係者の現場での会話を自動的に分析し、電子カルテへの自動入力や患者様の症状の時間経過(病歴)を反映した記録の構築などによって医療業務の効率化を図り、「患者様と医療関係者のコミュニケーションの充実」を実現させます。

近未来のAIホスピタルの構築

医療計画でのがん・脳卒中・心筋梗塞・糖尿病・精神疾患の事業を対象にして小児・救急・在宅医療まで使えるAI用語集の作成を進めています。また、病態、症状、数値などをできるかぎり集めて病名を定義できる構造を目指しています。用語集の規模としては約36万の病名、約37万近い症状名をベースにしながら医薬品や患者表現、部位までを関連付けたAIシステムにしたいと考えています。

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